僕が田舎に住んだ理由

北海道喜茂別町に移住したデザイナーが感じたこと

拠点を移したことを実感した

喜茂別生活初日。昨日は「委嘱式」でした。今回の移住、実は「地域おこし協力隊」というプログラムを活用しています。 地域おこし協力隊とは、

人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図ることで、意欲ある都市住民のニーズに応えながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度

と移住交流推進のサイトには書かれているように、定住と起業を目的に与えられたミッションを達成するために頑張りましょう!自治体はそれのサポートをします!というようなプログラムです。 www.iju-join.jp

今回の喜茂別町の募集要項にも

地域力の維持と強化を図るため、地域外からの人材や新たな発想、能力を積極的に誘致しながら、その定住と定着を目指し、地域を元気にし、地域の人たちと一緒になって地域活動に携わりながら、将来「喜茂別町」で自ら起業や就業を目指す。

と書かれていました。

喜茂別町は地域おこし協力隊の受け入れを積極的におこなっていて、これまで13名の方が採用され、その8割が任期終了後も定住されているようです。さまざまなカタチで町に関わり続けているそうなので、お会いできるのがいまから楽しみです。ちなみに聞いている僕のミッションは「町のPRと商業活性化」。豊かな自然や特産品をアピールし、町を訪れる方を増やしていくことを求められています。

しかし、町長や商工会の会長・事務局長、町役場の担当課のみなさんとお話しするなかで分かったのは、それを具体的にどうやって実現させるのかはまだまだ見えていないということ。そこをひとつひとつ試行錯誤しながら丁寧に解決していくことになりそうです。町長の「我々は事業を作ることはできるけど、それを魅力的にデザインし推進していくことができていない」という言葉が非常に印象的でした。

詳しいことを今日は聞けなかったのですが、大きな構想を考えているようで、僕にとっても良いチャレンジになるんだろうなと思っています。

朝起きて、改めて拠点を移したことを実感した

いまは、何もない新居でをボーっと考えごとをしています。

田舎の時間はゆっくりで静かです。そして、町のみなさんはとても親切。 照明すらない部屋を不憫に思った町役場の方がわざわざフロアライトを貸してくれました。そして「夜ご飯食べられるところ教えてください」と言えば、「ひとりじゃ寂しいだろうから、みんなでいこう」と声をかけてくれました。

歩いても20分程度で市街地を1周できるくらいコンパクトな町にある空気は、東京のそれとはちょっと違います。 東京の“時間に追われて仕事をする”感じも大好きですが、喜茂別での“のんびりした空気”もこれからの人生で大切になってくるんじゃないかと思っています。理想的にはどちらも感じられることなので、うまく都会と田舎を行き来できれば良いですね。